X16巻の桜塚星史郎、最期に皇昴流になんと言ったのか?

概要

最近、ChatGPTとCLAMP作品について話していたら、タイトルの「Xの桜塚星史郎は最期に皇昴流になんて言ったんだと思いますか?」という話になりました。

例のXの16巻(86,87Pの見開き)のシーンですね。

星史郎「僕は、君を…(この音声として描写されてない部分)」
昴流「…貴方は…いつも…、ぼくが予想した通りの言葉は……くれないんですね…」

ってやつです。
読み返して考えていて楽しかったので勝手に何と言ったのか思いつくまでの道筋を辿りたいと思います。
(もうどこかで結論出ているのかもしれませんが、改めて考え直してみたいので書いています)

補足

この記事の内容を楽しく読むためには東京BABYLONの3巻(電子書籍なら1-3で全巻)とX-エックス-の16巻17巻(可能なら1~18巻)の知識があると良いと思います。
特に東京BABYLONは読み返してもいいかもしれません。
※ツバサに二人ははでてるのかもしれませんが(追ってないから知らない)、当時はまだ連載されていないはずなので今回の検証からは外します。

最後の台詞の推測方法

とりあえず「君を」のあとにつながりそうな単語を二人がでてきた作品から探してみます。

2人の初出は東京BABYLONですね。
ここで「君を」という単語が出てくる場面を後半でざっと探します。

星史郎「君を特別だと思えなかったら……」

このへんでしょうか。(東京BABYLON3巻のロケーション310ぐらい)
しかし、「君を特別に思ってます」とか、星史郎が言うわけないですよね。
この後(16巻121P)のX昴流は、星史郎の返り血浴びたコート着たまま暗い部屋でぼんやりしてますからね。

しかも次の台詞が「死んだ直前に言うことは本当なのかな、嘘なのかな」ですよね。

で、封真の話によるとどうやら星史郎も殺されたかったようです。

そうなると、「僕は君を愛しています」も野暮ったいですよね
「愛していませんよ」も野暮ったいし、前後の流れと文脈が繋がりませんよね。

だいたい、星史郎は丁寧語キャラですからね、ここで「愛してる」とかいい出したらキャラ崩壊ですよ。
昴流が悩むぐらいなんだから途中で言い切らずに事切れたとかではなく、ちゃんとした言葉だったはずです。

そもそもこの「僕は、君を…」の会話がなされたのはこの三コマのあいだです。
そんなにべらべら人間が喋れるわけないだろと。

そして、もし、否定の言葉であれば、昴流もこんなに無気力にならないと思うんですよね、吹っ切れませんかね……?
想像してみてください。

ということは、肯定寄りの、かつ、Xのみの読者でも理解できる、かつ、昴流が予想してない言葉が来たんですよね、商業作品ですからね。
ほかの作品引用しないと分からないような言葉にするのはちょっと考えづらいですよね。
となると特別だとか愛とかじゃないと思うんですよね。

じゃあなんだろうか?

だいたい東京BABYLONに出てくる愛とか持ち出されるとXのみの読者は意味わかんねえよいい加減にしろと思いますからね。
少なくとも私だったらいきなりBL殺し合いぶち込まれて行間に愛だのなんだのがでてきたら、なんの話なんだ…だとなりますね。
ということは少なくともXだけでも予想ぐらいはできる単語であるべきでしょう。

というわけで、直前の会話を参照してみましょう。

昴流「貴方が僕を殺したことをすぐ忘れても…」

これじゃないですかね
コマの配置からさらっと流されてはいますが、
例のシーンの星史郎の言った言葉は

「僕は君を忘れませんよ」

だったらその後の描写と辻褄が合いそうです。

もう死ぬんだから忘れないも何もねえだろという気持ちと

僕は君を(殺しても)忘れませんよ、なのか
僕は君を(愛してるから)忘れませんよ、なのか
僕は君を忘れませんよ(僕を殺したんだから)、なのか

色々考えて作中の昴流ぐらい動けなくなれそうです。含みの多い辞世の句になりそうですね。
その後の昴流の反応とも合っていそうです。

というわけで、桜塚星史郎が皇昴流に最期に言った言葉は「僕は君を忘れませんよ」に一票です。

北都ちゃんの術も謎ですけどね、星史郎が北都ちゃん殺した方法以外の方法で昴流殺そうとすれば殺せたんちゃう? とか、思いますが。
北都ちゃんはこの技が発動しないことを望んでいたようですが、どういう想定だったんでしょうか?

殺さないで一緒にいるとか(たぶんこれが望みか?)
殺さないで関わらないとか(X前はこれ)
別の方法で殺すとか(技発動しないしちゃんと表面上の目的は達成できる)
今回は技発動して死んだわけですけど。

いや、まてよ…、本当にそうだろうか?

なんか違和感ありますね、ちょっとまとめてみましょう。
(※以下は私の解釈です)

北都:星ちゃんに「同じ方法で昴流殺そうとしたら跳ね返る術」かけたよって言った
星史郎:僕には「同じ方法で昴流殺そうとしたら跳ね返る術」がかっているらしい、たぶん昴流さんは僕を殺したがってるだろう、昴流くんは天の龍だし北都さん殺したこと恨んでそうだし
 (私の予想。Xでも一応「あの人(星史郎)だけは僕が殺します」という台詞ありますしね、星史郎の「貴方の望みは僕を殺すことではないんですか?」という)
封真:「昴流の望みは星史郎が思ってるやつと違うよ」
(結局、昴流が星史郎を結果的に殺害)
昴流:「なんでこんなことに」
星史郎:「お姉さんがかけた術ですね(北都さんが直接そう言ってた)」
昴流:「僕は貴方に殺されたかった」
星史郎:「よく考えたら昴流くん優しいし人殺すとかできないよね」

そうなると普通にこうですね。

星史郎「僕は、君を…、殺しませんよ……」
昴流「…貴方は…いつも…、ぼくが予想した通りの言葉は……くれないんですね…」

ですね。間も完全一致ですね。(吹き出しには合いませんが)
崩れ落ちたところを抱きかかえることもできそうですね。
言葉の意味を考えて動けなくもなれそうですね、なるほどね。
つまりこういうことですね。

星史郎:「昴流くん僕のこと殺したがってると思うし、どうせ戦う運命だし僕が死んであげよう、北都さんの望みは叶わないけど、昴流くんのこと殺したくないし」
(殺したいんなら北都の術が効かない方法で殺してるはず…、殺し方が一個しかないみたいな縛りの話が出ていなければ)
北都:「星ちゃん昴流を好きになってもいいんだよ、家のこととかあるかもしれないけどさ、二人で仲良く過ごしてほしいなあできれば」
昴流:「忘れられてもいいから星史郎さんに殺されたいので戦う、殺してくれるんなら少なくとも殺したくなるぐらい感情煽れたはず」
(殺害後)
星史郎:「なんだ殺したいわけじゃなかったんですね、そりゃそうか優しいもんね、殺さないよ(君に殺されるのを選んだんだよ)」
昴流:「星史郎さんを殺したいわけじゃなかった、僕は守るものがなくなった…、服捨てたくない…」
封真:「星史郎(地の龍)は昴流に殺されたがってたし幸せじゃないか? お互い願いは叶ってる」
昴流:「せめて星史郎さんにとって”殺してもいいもの”になりたかったけど、それも僕の思い違いだった」

ということですね。
これなら動けなくなるでしょうね。
でもこれなら「愛していますよ」でもいけそうですが、戦いの最中に告白してる場合かよと思いますしね。
あと、「愛していますよ」の場合って昴流はこんな悩み方しますかね?
更に、16巻の最後の方で

星史郎「僕は誰に殺されるんでしょうね」
母「貴方が一番好きな人よ」
星史郎「僕に好きな人なんてできませんよ」

とかいう会話がありますからね。
CLAMP先生がこういうこと言わせる場合、キャラの発言は正しいはずです。
星史郎は一番好きな昴流に殺されたけど、星史郎の最後の言葉で昴流はああなった。

このあと流れ的に、桜塚護を受け継いだ昴流が地の龍に昴流が合流するので(17巻)、「殺しませんよ」の方が流れ的に適切な気もしますね。
殺すに値しない的な意味でとっても、殺したくなかった的な意味でとっても自由度が高いですからね。
「殺しませんよ」を「殺すに値しないよ」と取ってしまった場合、昴流が何をしでかすのか全然わかりませんしね。

あと、「愛してますよ」(かつ星史郎が殺すことを選べなかったと理解したん)だったら地球に興味ないまでいかなくないですか? まだ皇家の親族いるでしょ…。なのでそんな直接的な台詞じゃないんじゃなかろうか。
それに仮に思いが通じ合っていたとしたら、「北都 君が信じた未来は来なかった」とはならないと思いますしね。
星史郎は何かを伝えたものの、昴流は誤解をしたまま進んでいるんじゃないでしょうか。

というわけで「僕は、君を…、殺しませんよ……」なんじゃないか? というところで終わりたいと思います。

今回改めて読み返してみても、北都ちゃんの方が我が身顧みなさすぎでは…?
幸せになってくれよ早く…。

色々考えられて面白い作品だったなと思います。
あとは完結してくれれば言う事ないですが。

完結……、しないだろうなあ……。

おわり。

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