2016年に採用面接の担当をしてた時に思ったこと

概要

2013年ごろにマンスリーマンションに引っ越し、関東でエージェント経由で100社程度応募して30社程度面接を受けました。
そのときに受かった会社は29社目だけです。(30社目は結果出る前に辞退)
転職時に参考にしたサイトは転職エージェントで働いてたけど何か質問ある?でした。
初期の方あまりにズタボロで面接官に「いやもう君合格しないってわかってるでしょ…、アドバイスするよ」と言われるレベルでだめでしたが、数打てばかなり変わった人間に当たって採用されるだろうという謎の自信があり、なんとか就職にこぎつけました。
ありがとう某会社の面接官(どの会社かも覚えてないけれど)。
ありがとう採用してくれた当時の上司(本当に変な人でしたが、人当たりとか悪い話をうまく言い換える方法とかミスしても責めずにリカバリー方法を一緒に考えてくれる姿勢など、とてつもなくたくさん学びました)。

そんな私が採用側に回ったときの話です。

2016年に関東の某ホームページ制作会社でエンジニア枠とHTMLコーダー枠の採用担当をしました。
そのときに面接に来た人数は十数人で採用を決めたのはベテランと未経験者の2人です。
(書類審査は別の上司がやってくれていたので詳しく知りません)
今回はその時の記録です。

採用について

求人情報について

最初に某求人サイトに企業として登録しました。
掲載している文章はインタビューののち掲載会社さんから上がってきた文章を社内で修正。
さらに社内にライターさんがいるので修正してもらって掲載したのを覚えています。

制作会社の社内エンジニアとしての採用なので多少給与はよかったです。
ちなみに写真はその場で「会議風ポーズをして下さい」とか言われて撮ってます。
「xxくん健康診断ちゃんと行った?」「昨日のアニメ見た?」みたいなことを話してました。
そもそも会議、基本あのメンバーではしないよな…。

未経験者歓迎について

募集内容は大卒よりちょっと良い給与でWEB制作会社のエンジニア募集、未経験者も歓迎、みたいなやつです。

「未経験者も歓迎」という文言はだいたい応募少ないから増やすために入れているだけです。
どうしてもベテランが採用できないなら(扱いやすい)未経験者でもいいよ、みたいな意味。
以前、未経験者歓迎にしないで出したら集まりが悪かったそうなのでハードルは低ければ低いほどいいということでしょうか。

エンジニアだろうと制作だろうと人事労務だろうと即戦力の方がありがたいですからね…。
しかもその会社にとっての即戦力ですからね…。
IT系の会社で明日から手伝ってくれる人が「パソコンの電源の入れ方教えて下さい」とかだとまずさが予想つきますよね。

あと、15:00からの経営会議の資料まとめてるから14:00の社内向け周知のコピーをとっている暇がないときに
上司「社内サーバーにあるXXの資料をXX部コピーとってほしいんですが」
新人「自分でやって下さい」
とか言われると困りますよね。
そういう困難を回避するために採用面接があるのです。

素直で多少の困難があっても努力してくれそうで頼れる人物がありがたいわけです。
(でもあまりに経歴がよすぎると同じ職の上役が採用担当の場合、自分の立場が弱くなるのを恐れて採用しないこともあるので、その会社の社風向けに経歴をあえて書かないというときもあります、WIREDの「利他的な人」は嫌われる:実験結果みたいな感じ)

利益について

会社の方も人件費に給与の3倍ぐらい払っていることも珍しくないので、ここに採用に慎重になる気持ちがあります。
だから経費削減=人切った方が早い、という図式ができてしまうんだと思いますが。(リストラとか)

ですので面接している方も、「この人を採用することで会社の利益になるのか?」みたいなことを考えながら採用するわけです。
会社の利益(売上から税金とか材料費とか固定費とか水光熱費を差し引いたもの)の中から、額面20万の給与だったら「毎月60万払う価値があるか」を見ているわけです。
熱意があると受かりやすいのは「会社の利益拡大がどう世界や自分に作用するか」を共有しやすいからではないでしょうか。

大きい会社や、親会社請負専用の会社だと自分のがんばりが利益に反映される実感がわかないと思いますが、中小企業だと営業のトップが少し調子が悪いだけで1000万や2000万利益が上下するのも珍しくないので、「会社の利益になるのか?」は社内で最も重要と言っても過言ではありません。
(会社に貯金がないときに、額面20万の給与x3倍の人件費=60万=1人雇い続けるための金額 として1ヶ月の利益の1000万減った場合、翌月何人雇ったままでいられるか考えてみましょう、怖い…)
社長、あるいは会社にとって利益は血液ないし酸素そのものなわけです。

なので「未経験者歓迎」を「本当に未経験者でも会社側で育てる自信がある」という意味で採用してくれる体力のある会社はあんまりないです。
面接や書類審査にも時間を食いますし、新人が入社直後から利益を稼ぎ出せることもあんまりないからです。
(強いて言うなら人身売買系といったらあれですが…、基礎だけ教えて他社に派遣して一人いくら~、で利益得る会社もないこともない…。というか多い)

もし真の意味で「未経験者歓迎」の企業があったら超優良企業なので(新卒以外ではだいたい1名採用とかそういうの)万全を期して望みましょう。

武器がないときについて

手持ちの武器が何もないときはせめてパソコンを買いましょう。最近の若人はスマホがあるからパソコンの操作が不得意な人多いので。
それでGoogleアカウントを取ってGoogleドライブへ行ってGoogleスプレッドシートで家計簿でも作って下さい。(なれてきたらエクセルのSUM関数とか使えるのでバリバリ使おうね)

さらにjavascriptを覚えてGASを使ってスプレッドシートの自動化なんかもできると「これxxでやると放置で作業できるのでやってもいいですか?」とか社内で提案できて便利です。
最近は動画でプログラミング学べるところ多いしjavascriptなら最悪メモ帳でも描けますからね…。

javascriptはフロントもサーバーサイドもやれるしなんならAdobeのPhotoshopのActionScriptとかも元はjavascriptだしで、現状なぜか一番汎用性が高いのに勉強のためのハードルが超低いのでわりとおすすめ。
(突き詰めるとかなり難しいですが…、javascript NINJAの極意とかすごいことしかわからん…。あと型表示がないとかカプセル化できないとかがちょっと不便か)

そんな感じでどうでしょうか。
(ちなみにこいつはこうやって誰でもプログラミングできるようにしようとするんだ…、気をつけろ)

面接について

そんなわけで採用に失敗すると上からの評価にも響きます。
指導に時間削られる上に問題起こすわけですからね。社員の士気も下がります。
自分で育てられるならいいですが、当時探していたのは即戦力…。

なので、私は採用時にルールを1個だけ設けていました。
採用情報の仕事内容に書いたWordPress(ブログソフト)をインストールしたか、ということです。
とりあえずそれができている人間だけを採用してもいいラインと考えました。

でも思いの外いなかったです。というか一人しかいなかったです。
みんな採用情報読まないんでしょうか…。仕事内容に書いてあるのに…。
(他の中小企業はどうかわかりませんが、前に面接を受けまくっていた感じ、まともに仕事内容を書いてある会社があんまりなかったのでその影響もあるかも)

せめて採用情報に書いてあるよくわからない単語を調べて、仕事内容を想像して、(可能ならそれにむけて勉強しておくと)たぶん中小企業の未経験者歓迎ぐらいは通りやすくなると思います。

わざわざそこまでして就職したくない?

いえいえ、私だって仕事全くしたくないし、3億ぐらいあったら会社辞めて寝て過ごしたいです。
採用担当してても昇進してても病気になっても無職になってもそうです。
安心して下さい。

採用担当者だって一発目に会社の現状を完全に理解する人が来てくれてしかもスキル汎用性高くて人当たりがよくて社内で問題起こしそうにない(起こしても謝って丸く収めてくれる)人が来たらすぐ採用終わって最高なのになあ ぐらいは思っています。
私は面接するの楽しかったですが。

面接自体について

採用がはじまってからちらほら人が来ましたが、ほぼ職業訓練を受けただけの人でした。

彼らはだいたいDreamweaverで作ったとしか思えないサイトを出してきます。
(いらんところにclass名があるとか、しかもname01、name02みたいなクラスつけるとかそういうの)
彼らはよく言葉に詰まりました。
(経験あるので不採用の会社の面接を糧に頑張ってください…。「俺を採用しないとか面接官見る目ないな…、就職しなくてよかった」ぐらいの気持ちでいれば十分です。実際そう)

私はWordPressさえインストールしていてくれれば無理やり採用枠にねじ込める程度の力はあったので、WordPressをインストールしてくれている(ぐらいにはこちらの意図を解釈できて、予想できる能力がある)人ならいいなと思っていたのですが、前述の通りいなかったですね…。
未経験者はともかく、なんでベテランでインストールしてこない人がいるのか謎すぎました…。まあ本命じゃない企業ならそんなもんですよね。

ちなみに経験者は「よくやっていた仕事内容を聞く」という方針で面接していました。
その仕事が好きなら(ようするにワーカホリック的な素質があるのなら)何をどう設定したのか思い出せると思ったのです。
(好きなゲームのキャラの誕生日ぐらい言えるやろ? 的な感覚)
詳細が思い出せない人は課長が推していても「仕事内容を覚えてなかったのであまりおすすめしません」と伝えました。
私の中では「ファイル名のどこそこをいじった」レベルでOKラインでした。(別にファイル名が間違ってても問題なかった、会話でファイル名を出せるのかが問題)
具体的な話がでてこないとエンジニアの世界ではかなり困るからです。
先月作業した内容を忘れるとよほど結果を出していない限り役立たず扱いされます。されました。

面接で一番印象的だったのはめちゃくちゃ有能な人の給与が大学新卒程度の給与だったことと、(エンジニア的には)無能そうな人の給与が課長クラスの給与と一緒だったことです。

採用を決めた人について

結果、WordPressを触ったこともないフリーランスの方も何人かいらっしゃいましたが、WordPressをインストールしてきたのはベテランのうちの一人だけでした。
彼は満場一致で採用が決まりましたが、明らかに私の上位互換だったのでなんとなく、(彼が活躍するようになったら私の無能さが露呈して病気になるかして私はやめる事になるだろうな…まあいいや、後任いると転職しやすいし)などと思い反対せずにいました。

ただ、他にいい人もいなかったし、私の三倍は会社に必要な人間だったのは間違いなかったので採用してよかったと思います。
他のベテランは上記の通り、「仕事で必要なソフトウェアもインストールせず」「仕事内容も詳細に覚えていなかったから」ほとんど採用枠に上げることができませんでした。
一人だけエンジニア枠で採用したい未経験者もいましたが、面接時間に遅れてきたので断らざるを得ませんでした。

コーダーの一人は職業訓練を受けただけの人から選びました。
未経験者枠です。

未経験者といえば、面接、4、5人に1人は来ないですね…。まじで来ないですからね…。なんなんですかねあれ…。ネットで悪い噂流れてた時期だったしそのせいかな…。
(そういえば匿名掲示板の書き込みは基本的に嘘ですね…、いやだって社名出して内部情報詳しく書いたらよほどじゃない限り誰が書いたかわかるでしょ…。この記事だって自社の人が読んだら誰だかわかると思います、俺だよ俺!)

この未経験者の一人はどうやって決めたかというと、もう十把一絡げなので、人柄ぐらいしか判断材料がなかったです。
あと提出してくれたホームページが他の応募者より配色や構成にデザインセンスを感じられたので採用しました。
自由質問のときに「どうしてこの会社に入社を決めたのですか?」というような質問が採用しようかなと思った決め手でした。

面接官に興味を持つ=他の同僚にも興味を持つ=不和は少なくとも起こさないだろう。みたいな感じです。
彼もわりとよくやってくれました。私は全然コーディングできないので…。
今でも他部署に移ってそれなりに活躍しているそうなので頑張って欲しいです。私にとっては謎の多い人物でしたが。

まとめ

そんな感じの採用でした。
こうして書くとまともそうな理由で採用しているように感じるかもしれませんが、ほとんど上司が決めました。
(私はそんなに短時間で人を見る目はないです)
そして29社に採用されなかった理由もさもありなんという感じ、今ではもう少しマシな打率になってるといいな…。

知らない分野の未経験者の採用って地獄のように難しいですね。

おわり。